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布袋寅泰の願い

 ギタリストで歌手の布袋寅泰が20日、自身の公式ブログで「BOOWYの再結成を望む気持ちは皆さんと同じでした」との思いを明かした。氷室京介が「全編BOOWY」ライブを発表したことを受け、布袋もまた同日のツイッターで「今日は一日中同じ質問やリクエストを浴びるのでしょう。僕の気持ちを察してもらえないのは淋しいことです。Twitter、今日は休憩」と綴ってからその動向が注目されていたが、ついに自ら沈黙をやぶった。

 これまで氷室と布袋の不仲説をはじめ、さまざまな噂や憶測が広まっていたが、伝説のバンド・BOOWYの再結成を布袋自身もまた望んでいたことが明らかになった。

 発端は18日早朝、東日本大震災を受け、氷室が6月11日に東京ドームで予定していた自身の50歳のアニバーサリー公演を全編BOOWY楽曲によるチャリティーライブに切り替え、収益金全部を寄付するとメディアを通じて発表。報道で情報を知ったドラムの高橋まことが「何かやってくれると思っていましたので良かったです」と全面的に賛同するコメントをブログで発表したが、ベースの松井常松はチャリティーとその行動には賛辞を送る一方で、「でも、少し寂しい。どうして、声を掛けてくれなかったのか」と複雑な胸中も吐露した。「バンド時代の曲を演奏するというならば、微力ながらも協力したかった」と。

 そして布袋自身がツイッターで冒頭の「僕の気持ちを察してもらえないのは淋しい」と残した一文が誤解を招いたのか、ファンからは布袋に参加を呼びかける声が各サイトやSNSに多数寄せられた。その上で布袋はこの日のブログで「語らぬことで自分の気持ちが不本意な形で伝わってしまうならそれは語らぬ自分の責任です。ここではっきり申し上げるべきでしょう」と前置きし、BOOWY再結成を望んでいたと初めて認めた。

 それが恒久的な再結成かどうかはさておき、氷室が「勇気づけるにはBOOWYの楽曲を」と考え、松井が「こんな時だからこそ、再び4人で手を握り合い、大いなる目的のために、協力し合うべきだと思った」のと同じように、布袋自身もまた「大震災直後、被災地の皆さん、そして復興に向け力合わせる多くの皆さんに自分の持つ力を最大限に発揮し貢献できるとしたらそれはBOOWYの再結成しかない」と考えたという。ところが「残念ながらそれは叶いませんでした」と無念の内を明かし、布袋サイドから氷室に再結成を呼びかけていたのが水泡に帰したか、氷室から何も相談がなかったことを示唆している。

 ただし、布袋も今回のチャリティーは松井や高橋同様に賛同している。「どうぞ誤解しないで下さい。氷室京介氏の復興支援に向けたアクションは、彼の信念に基づいた選択であるはずです。僕はそれを否定的にとらえる気持ちなど全くなく、リスペクトしています」。と同時に「自分の中で踏ん切りがつきました」とも綴っており、布袋の中である決意が固まったことも示唆している。

 過去は否定せず「これからもBOOWYのギタリストであったことを誇りに沢山の皆さんにパワーを与えられるよう力の限り自分の音楽を奏で叫び続けてゆくつもりです」と改めて表明。バンドは「メンバー4人だけのものではく、ファンの皆さんのもの」とし、「それぞれの思い出と共に、いつまでも色あせる事なく皆さんの心の奥で熱いBEATを打ち続けることを信じ、祈っています」と結んでいる。

 6月11日には解散後初めて、23年ぶりに全編BOOWYナンバーを歌う氷室。歌声、楽曲とともに自身の口から語られるその“真意”も注目される。



[オリコンニュース]より



 氷室さんが震災復興のために全曲boowyの曲でコンサートを開くと聞いて、ファンにとってはたまらないコンサートになると思ってました。しかし、ファンはどうせやるなら1回限りでもいいから、boowyの再結成を望んでいるようですね。私もその一人です。再結成できない理由がなんなのか、誰に原因があるのか、真相が知りたいですし、氷室さんと布袋さんの関係の複雑さを感じます。
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